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7th August, 2014Short Story/
Fujimaru, the New Hachiohji Head of a ward, has stationed !/藤丸新八王子区長、着任!をup
1st August, 2014
Five Years After the Battle in Shinjuku 3-4をup
4th July, 2014 サイト開設
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Five Years After the Battle in Shinjuku 3
天井まで吹き抜けの作りになっているそのキックオフパーティー会場のホールは、クリーム色に塗装された柱と壁に囲まれている。
そこには1-1.5m毎に、在日本米軍総帥邸の広い内庭に出られる大きな窓があり、明るい昼間はきっと天井から吊るされているシャンデリアは不要な程外光が入って来そうな、開放感のある所だった。
窓には大きなドレープがギリシャ時代の彫刻のように飾られていて、上品な色合いの微妙に壁色とは違うクリーム地に緑の葉の複雑な模様が描かれたカーテンが掛けられており、持ち主の趣味の良さを示しているように見えた。
きっと、過ごしやすい時期には中庭でもパーティーができるような作りなのだろうが、今晩は人数とまだ肌寒い気温の関係か、外にはドリンクをサーブする給仕もいない。
既に午後7時を過ぎて、日の落ちた東京の暗い庭に出たいと思うのは、きっと未だ何をするにも不自由な東京で、せめて魅力的な女性と一夜の気晴らしをしたいと思っているやからだけに違いない。
そんな大人のパーティーの空間をケンの誘導に導かれながら、藤丸と白雪は思わず見た事のない景色にきょろきょろ目が移っていた。
子どもの姿は珍しいが、米国人中心のゲストたちは藤丸と白雪には目もくれずに、お互い知り合いを見つけてドリンクを片手に談笑している。
男性はPACOM所属が主なゲストなので大方白地に金の肩飾りがついた正装の軍服だったが、女性は色もタイコーズブルー、ペールパープル、モスグリーン、クリームイエローなど華やかで、質感もサテン、更紗、シルク、タフタ、ツイル、レース地など様々なドレスに身を包み、あえて共通点を上げるとすれば、白雪ぐらい露出がないドレスを来ている女性は一人もいなかった。
「あからさまに、見るなよ。」
ケンが、二人の様子を見て注意する。
「あっ、わりぃ。」
自分の視線を正面に見える、今日のホストの日本軍駐在総帥のいる方に合わせて、白雪にも主役はあっち、と軽く教えている。
ー藤丸、白雪ちゃんは大丈夫だと思うんだけどな・・・
ま、警戒しておくにしく事は無しか、と思い直す。
「オレ、食事取って来るよ。」
既にパーティーは始まっているらしく、日本風の最初の挨拶が時間になってもない様子に、藤丸が何人かもう手にビュッフェのオードブルを手にしているのを見て、言った。
ーホストに挨拶が先だが、、、でもあの様子じゃな。
総帥の側に何人も取り巻きが話しかけている状態では、すぐに挨拶にも行けない状況で、ケンは、じゃ、よろしく、と藤丸に声をかけた。
側に通りかかったシンプルな黒と白のタキシードを着た給仕が彼に平たいシャンパングラスに入ったカクテルの載ったトレーを差し出し、藤丸が受け取ろうとした時に、
「藤丸、それアルコールだ。」
とケンが注意した。
“Could you bring two glasses of orange juice?”
“Sure.”と返され、給仕が去って行ったのを、サンキュ、とケンの方を見て手を振りビュッフェのテーブルにあるプレートを取っていた。
白雪の分も合わせて適当にオードブルを取ってケンと白雪の所に帰ろうとしている藤丸に、ちょうどその進行方向にいた米国軍人の妻と思われる人が、同い年ぐらいの自分の娘の相手をさせようと、挨拶と紹介に話しかけられている。
"It is highly honor to meet your cute little lady but my partner is waiting for me. Sorry and thank you for your kind courtesy."
それでも、まだ少し話しかけてくる女性を振り切って、白雪をエスコートしているケンの所に戻ってくる。
「藤丸。女性の誘いを断るのは、マナー違反だぞ。」
厳しい顔をしたケンに、
「マジかよ。」
と、軽くため息をついて、持ってきたプレートをケンに渡して、行って来る、と白雪に目を合わせてから、さっきの女性の所に戻っていった。
話しかけて来た女性の顔色が藤丸が相手をしている事で、少し温和になっていくのを見て、ケンはやっと安心して、
「さて、君は俺と一緒にここの偉いさんのところを挨拶するのに、付き合ってくれないか?」
と、まだ自分のエスコートの腕に届かない彼女の手を取り、ケンは白雪にお願いする。
「けんと行く。」
オードブルと給仕が持って来てくれたオレンジジュースを少し口にした白雪の、リラックスした笑顔をもらって
「よろしく頼むよ。」
と、彼女に合わせて会場をゆっくり横切って行くと、自分の父親に挨拶に行く前に知り合いの陸軍PACOM少佐に出くわし、話が始まった。
“ケン Jr.、ずいぶん立派になったな。もう米軍には帰って来ないのか?”
“ははっ、腰抜けなのは変わらんよ。日本だと何とかなってるだけだ。”
東南アジアに一緒に従軍した時の知り合いの近況などを確かめ合った後に、その少佐はケンが手を引いている少女に目を向けた。
"Hi, pretty little lady, are you having a good time here?"
きょとん、としてケンの目を見る白雪に、
「楽しくしてるかって、聞いているんだ。」
とケンが通訳する。
"Sure, Thank you very much!"
白雪が覚えたての英語で満面の笑顔で少佐に答えを返すと、
"It’s my great pleasure, little cute lady."
と彼も笑みを返す。
“かわいい子だな。どこの子だ?”
“都庁職員の子だ。外国に興味があって、変に勘のいい所があるんだ。試してみるか?”
と、彼に言ってから
「ちょっと彼が何か聞いてくるから、思った事を答えてくれないか?」
と白雪にケンが言った。
うん、と不思議そうな顔をした白雪に、少佐の彼が何を聞こうかな、と考えて、ふっと目に入ったPACOMの重鎮が部屋の奥で固まって話をしている様子が目に入る。
“ケン、あの中で、俺が誰を信頼していいか聞いてくれよ。”
と彼の指し示す方を見て、ケンは、げ、と顔色を変えた。
”お前、あんな重鎮達相手になに秤に掛けようとしてんだよ。”
”いーだろ。別に、合ってても、間違っててもゲームなんだから。”
ニヤニヤしながら、いかなる時でも自分に使える情報を引き出そうとするその作為は、昔から変わっていない。
ーま、言い出したのは、俺だしな。
と、白雪には申し訳なかったが、K.K.は部屋の隅に固まっている親父たちー白雪にはおじいさんにみえるかもしれないがーを指し示し、
「白雪、あの中で信頼できそうな人はいるか?特にそこの彼が。」
と日本語で囁いた。
ーあの中には、俺の親父もいるんだがな。
とケンは思ったが、白雪は思ったよりも真剣にその集団を見つめ始めた。
少佐が指し示した、その部屋の隅にはPACOM四軍のヘッドとその副官が集まっており、ケンの父親はその陸軍に所属している。
「けん、あのね。」
日本語を堂々と話しても内緒話になる状況だとは思うのだが、白雪はケンの頭を自分の口に近づけて、思った事を伝える。
「親父、信頼しても大丈夫なのか?」
こくり、と白雪が頷いた様子に、思ったよりも安心している自分ががいた。
ケンを興味深げに見ている少佐に、あれとあれとあれ、大丈夫みたいだぞ、と周りに分からないように、彼に教える。
“ふーん、以外と俺の勘と合ってんじゃん。”
という彼に、試してたのか?と、K.K.はやっぱり食えないやつ、と思う。
"Thank you for your excellent advice for us. Some day I would like to invite you as our some advisor."
白雪に感謝、と思える言葉を残して彼はその場を立ち去る。
「けん、やくにたった?」
ケンの少し気の抜けた様子に、不安そうに白雪が話かける。
「とても。やっぱり、きみはすごいな。」
と、笑顔を向けるケンに、白雪は彼の役に立った事が嬉しそうに笑う。
「さて、せめて親父には、挨拶にいかないとな。」
とケンは白雪を連れて、あの、重鎮が集まる集団に彼女を連れて乗り込んで行ったのだった。
一方、話しかけられた婦人とその娘の相手をしていた藤丸は、いつの間にか別の母娘にもつかまってしまい、複数の女性を相手にするという、今までにない難題に取り組んでいた。
ーくっそ、。。。こんなんだったら、うちで宗一の本でも読んでた方がましだったぜ。
話しかけられる度に、ケンに言われたようにお世辞を付け加えて、受け答えるのはストレスがたまってやってられない。
と、
ーProject dwarf...
という単語が奥の婦人から聞こえた気がして、藤丸は思わず既に、10人以上になっていたとりまきの婦人をかき分けて、その声のした、一番外側にいた女性が見える所へ移動する。
“Excuse me, but I suppose I hear your fascinated and missed voice....”
ー何時からオレは、こんな寒気がするようなセリフ言うようになったんだよ。。。
自分でも、あきれるが、英語だといつの間にか口にできるから不思議だ。
その証拠に、そのダークブルーのシルクのドレスに身を包み、見るからに高額そうな色とりどりのダイヤのネックレスをしている目当ての婦人は藤丸の方を見て、何でも話してくれそうな雰囲気だ。
その女性をエスコートするように、側に寄ると、Project Dwarfなんて言葉、どこで聞かれたんですか?と丁寧に、柔らかい笑顔で聞き出そうとするのだった。
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そこには1-1.5m毎に、在日本米軍総帥邸の広い内庭に出られる大きな窓があり、明るい昼間はきっと天井から吊るされているシャンデリアは不要な程外光が入って来そうな、開放感のある所だった。
窓には大きなドレープがギリシャ時代の彫刻のように飾られていて、上品な色合いの微妙に壁色とは違うクリーム地に緑の葉の複雑な模様が描かれたカーテンが掛けられており、持ち主の趣味の良さを示しているように見えた。
きっと、過ごしやすい時期には中庭でもパーティーができるような作りなのだろうが、今晩は人数とまだ肌寒い気温の関係か、外にはドリンクをサーブする給仕もいない。
既に午後7時を過ぎて、日の落ちた東京の暗い庭に出たいと思うのは、きっと未だ何をするにも不自由な東京で、せめて魅力的な女性と一夜の気晴らしをしたいと思っているやからだけに違いない。
そんな大人のパーティーの空間をケンの誘導に導かれながら、藤丸と白雪は思わず見た事のない景色にきょろきょろ目が移っていた。
子どもの姿は珍しいが、米国人中心のゲストたちは藤丸と白雪には目もくれずに、お互い知り合いを見つけてドリンクを片手に談笑している。
男性はPACOM所属が主なゲストなので大方白地に金の肩飾りがついた正装の軍服だったが、女性は色もタイコーズブルー、ペールパープル、モスグリーン、クリームイエローなど華やかで、質感もサテン、更紗、シルク、タフタ、ツイル、レース地など様々なドレスに身を包み、あえて共通点を上げるとすれば、白雪ぐらい露出がないドレスを来ている女性は一人もいなかった。
「あからさまに、見るなよ。」
ケンが、二人の様子を見て注意する。
「あっ、わりぃ。」
自分の視線を正面に見える、今日のホストの日本軍駐在総帥のいる方に合わせて、白雪にも主役はあっち、と軽く教えている。
ー藤丸、白雪ちゃんは大丈夫だと思うんだけどな・・・
ま、警戒しておくにしく事は無しか、と思い直す。
「オレ、食事取って来るよ。」
既にパーティーは始まっているらしく、日本風の最初の挨拶が時間になってもない様子に、藤丸が何人かもう手にビュッフェのオードブルを手にしているのを見て、言った。
ーホストに挨拶が先だが、、、でもあの様子じゃな。
総帥の側に何人も取り巻きが話しかけている状態では、すぐに挨拶にも行けない状況で、ケンは、じゃ、よろしく、と藤丸に声をかけた。
側に通りかかったシンプルな黒と白のタキシードを着た給仕が彼に平たいシャンパングラスに入ったカクテルの載ったトレーを差し出し、藤丸が受け取ろうとした時に、
「藤丸、それアルコールだ。」
とケンが注意した。
“Could you bring two glasses of orange juice?”
“Sure.”と返され、給仕が去って行ったのを、サンキュ、とケンの方を見て手を振りビュッフェのテーブルにあるプレートを取っていた。
白雪の分も合わせて適当にオードブルを取ってケンと白雪の所に帰ろうとしている藤丸に、ちょうどその進行方向にいた米国軍人の妻と思われる人が、同い年ぐらいの自分の娘の相手をさせようと、挨拶と紹介に話しかけられている。
"It is highly honor to meet your cute little lady but my partner is waiting for me. Sorry and thank you for your kind courtesy."
それでも、まだ少し話しかけてくる女性を振り切って、白雪をエスコートしているケンの所に戻ってくる。
「藤丸。女性の誘いを断るのは、マナー違反だぞ。」
厳しい顔をしたケンに、
「マジかよ。」
と、軽くため息をついて、持ってきたプレートをケンに渡して、行って来る、と白雪に目を合わせてから、さっきの女性の所に戻っていった。
話しかけて来た女性の顔色が藤丸が相手をしている事で、少し温和になっていくのを見て、ケンはやっと安心して、
「さて、君は俺と一緒にここの偉いさんのところを挨拶するのに、付き合ってくれないか?」
と、まだ自分のエスコートの腕に届かない彼女の手を取り、ケンは白雪にお願いする。
「けんと行く。」
オードブルと給仕が持って来てくれたオレンジジュースを少し口にした白雪の、リラックスした笑顔をもらって
「よろしく頼むよ。」
と、彼女に合わせて会場をゆっくり横切って行くと、自分の父親に挨拶に行く前に知り合いの陸軍PACOM少佐に出くわし、話が始まった。
“ケン Jr.、ずいぶん立派になったな。もう米軍には帰って来ないのか?”
“ははっ、腰抜けなのは変わらんよ。日本だと何とかなってるだけだ。”
東南アジアに一緒に従軍した時の知り合いの近況などを確かめ合った後に、その少佐はケンが手を引いている少女に目を向けた。
"Hi, pretty little lady, are you having a good time here?"
きょとん、としてケンの目を見る白雪に、
「楽しくしてるかって、聞いているんだ。」
とケンが通訳する。
"Sure, Thank you very much!"
白雪が覚えたての英語で満面の笑顔で少佐に答えを返すと、
"It’s my great pleasure, little cute lady."
と彼も笑みを返す。
“かわいい子だな。どこの子だ?”
“都庁職員の子だ。外国に興味があって、変に勘のいい所があるんだ。試してみるか?”
と、彼に言ってから
「ちょっと彼が何か聞いてくるから、思った事を答えてくれないか?」
と白雪にケンが言った。
うん、と不思議そうな顔をした白雪に、少佐の彼が何を聞こうかな、と考えて、ふっと目に入ったPACOMの重鎮が部屋の奥で固まって話をしている様子が目に入る。
“ケン、あの中で、俺が誰を信頼していいか聞いてくれよ。”
と彼の指し示す方を見て、ケンは、げ、と顔色を変えた。
”お前、あんな重鎮達相手になに秤に掛けようとしてんだよ。”
”いーだろ。別に、合ってても、間違っててもゲームなんだから。”
ニヤニヤしながら、いかなる時でも自分に使える情報を引き出そうとするその作為は、昔から変わっていない。
ーま、言い出したのは、俺だしな。
と、白雪には申し訳なかったが、K.K.は部屋の隅に固まっている親父たちー白雪にはおじいさんにみえるかもしれないがーを指し示し、
「白雪、あの中で信頼できそうな人はいるか?特にそこの彼が。」
と日本語で囁いた。
ーあの中には、俺の親父もいるんだがな。
とケンは思ったが、白雪は思ったよりも真剣にその集団を見つめ始めた。
少佐が指し示した、その部屋の隅にはPACOM四軍のヘッドとその副官が集まっており、ケンの父親はその陸軍に所属している。
「けん、あのね。」
日本語を堂々と話しても内緒話になる状況だとは思うのだが、白雪はケンの頭を自分の口に近づけて、思った事を伝える。
「親父、信頼しても大丈夫なのか?」
こくり、と白雪が頷いた様子に、思ったよりも安心している自分ががいた。
ケンを興味深げに見ている少佐に、あれとあれとあれ、大丈夫みたいだぞ、と周りに分からないように、彼に教える。
“ふーん、以外と俺の勘と合ってんじゃん。”
という彼に、試してたのか?と、K.K.はやっぱり食えないやつ、と思う。
"Thank you for your excellent advice for us. Some day I would like to invite you as our some advisor."
白雪に感謝、と思える言葉を残して彼はその場を立ち去る。
「けん、やくにたった?」
ケンの少し気の抜けた様子に、不安そうに白雪が話かける。
「とても。やっぱり、きみはすごいな。」
と、笑顔を向けるケンに、白雪は彼の役に立った事が嬉しそうに笑う。
「さて、せめて親父には、挨拶にいかないとな。」
とケンは白雪を連れて、あの、重鎮が集まる集団に彼女を連れて乗り込んで行ったのだった。
一方、話しかけられた婦人とその娘の相手をしていた藤丸は、いつの間にか別の母娘にもつかまってしまい、複数の女性を相手にするという、今までにない難題に取り組んでいた。
ーくっそ、。。。こんなんだったら、うちで宗一の本でも読んでた方がましだったぜ。
話しかけられる度に、ケンに言われたようにお世辞を付け加えて、受け答えるのはストレスがたまってやってられない。
と、
ーProject dwarf...
という単語が奥の婦人から聞こえた気がして、藤丸は思わず既に、10人以上になっていたとりまきの婦人をかき分けて、その声のした、一番外側にいた女性が見える所へ移動する。
“Excuse me, but I suppose I hear your fascinated and missed voice....”
ー何時からオレは、こんな寒気がするようなセリフ言うようになったんだよ。。。
自分でも、あきれるが、英語だといつの間にか口にできるから不思議だ。
その証拠に、そのダークブルーのシルクのドレスに身を包み、見るからに高額そうな色とりどりのダイヤのネックレスをしている目当ての婦人は藤丸の方を見て、何でも話してくれそうな雰囲気だ。
その女性をエスコートするように、側に寄ると、Project Dwarfなんて言葉、どこで聞かれたんですか?と丁寧に、柔らかい笑顔で聞き出そうとするのだった。
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